930(6)

次は問題の「海へ行こう」です。
今回、長くなります。

と言うのは。

これね、すんごい長きに渡って録っていた(と言うか放置していた)ので
それぞれのデータが一体いつ作られたのか、どんな風に録られたか
いまいちハッキリしないんですよね(笑


一応、一旦整理するためにも詳しく説明します。

Amusement Taoの「ATP」が発売されたのが2003年の8月17日。
(田中のぶあきさん、情報残していてくれてありがとう)
その後、Amusement Taoとしての次回作CDを作るべく、
セコセコと構想を練り、具体的に録り始めていた曲がありました。
それが、前作halfsingerに入れた「休みの終わり」と、
今回の「海へ行こう」です。

最初はさっさと録音して、シングルとして出すつもりでした。

事実、「休みの終わり」はドラム録音まで済ませていたので
そのドラムトラックをhalfsingerに採用しましたし、「海へ行こう」についても
打ち込みのトラックが作成済みでした。
打ち込みトラックは2004年の3月6日に伽藍博物堂実験室で行われた
「桜咲く丘(仮称)」内のライブで使用されましたので、
なんとその頃には作り始められていたと言うことになります。

その後、ギターとボーカル(竹田)、
コーラス(岡村)の録音を済ませ、
後は岡村さんのベースを入れるばかりと言う状態でした。
と言うか、仮のベースは入っていました。

2005年頃にはAmusement Taoとしての活動が
かなり減ってきていましたので、
そのあたりまでにデータが作られ、
時間的・作業的に頓挫し、そして8年間くらい
放置されたと言うことなのだと思われます。


もちろん、halfsingerの段階でもCD化する計画はありました。
ただ、あのCDはほぼ完全一人宅録に拘ったので、
楽曲として浮きすぎで入れられませんでした。


具体的には、打ち込みトラックは昔のまま採用です。
ただ、打ち込みとはいえ、パソコンを新しくするときに
Vstインストゥルメント、つまり打ち込みの音源が
どっかに行ってしまったので、前述のライブに使用するため書き出された
Wavデータが採用されています。
で、余談ですが、これが謎の遅延を起こしていまして
その他のトラックとテンポをあわせるのにものすご〜く苦労しました。

昔録ったギターとボーカルは没にして新録です。
もちろん、ベースも仮メロだったので、新しく録っています。
当初の仮メロラインのイメージは残していますが、結構変更しました。
ある意味岡村さんと私のコラボと言えるかもしれません。
で、コーラスのトラックは全部昔のまま。
そして打ち込みの上から、和樹君のドラムを新しくかぶせてあります。

つまり、リズムの根幹となる(しかしリズムがよれている)打ち込みと
コーラスを残して、そこに新たなトラックを重ねた、と言う感じです。
その間、8年の歳月が流れている。まぁ、苦労するに決まっている(笑

ボーカルはC-38、ギターは414で録っています。
時代と機材が違うので、リズムだけでなく
音同士をなじむように混ぜるのにも苦労しました


この曲は、もともと三拍子ですが、ギターは二拍子に近い
イメージで弾いています。三拍子が4回回る間に、
二拍子が6回回る感じ。たぶんポリリズムです。たぶん。

なので、打ち込みのベードラは二拍子です。
和樹君の生ベードラは三拍子です。
その辺でなんとなく「波」感を表現したかったのです。

コーラスも、なるべく単純な和声だけにならないように気をつけました。
あっち行ったりこっち行ったり、上下が逆転したりすることで
波っぽさを出したかったんです。

もともとこの曲は私が22位の時に作られたものの、
ダラっとした曲ゆえ表舞台に出ませんでした。
(と言うか、モチーフ自体は18の時には出来ています)
普通なら消えてしまうのですが、妙に生き残りました。
ただ、よっぽどアレンジを考えないと成立しないと思っていましたので、
そういう意味では今回、なんとか形に出来てよかったです。
たぶん、今後もライブで積極的にやる曲ではないと思いますが、
きちんと形として残ったのは大きな意味があります。

最後、波の音が入っています。
夏の海をイメージした曲なのですが、
収録したのは極寒の大谷海岸です。
収録時、長いこと周辺に爆音バイクがいて
時間がかかりました。
2013/04/10(Wed) 23:42:11 | CD/レコーディング
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